お文 あれこれ

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お文 それ人間の

 それ、人間の浮生なる相をつらつら観ずるに、おおよそはかなきものは、この世の始中終、まぼろしのごとくなる一期なり。 されば、いまだ万歳の人身をうけたりという事をきかず。一生すぎやすし。いまにいたりてたれか百年の形体をたもつべきや...
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お文 それ諸宗のこころ

 それ諸宗のこころまちまちにして、いずれも釈迦一代の説教なれば、まことにこれ殊勝の法なり。もっとも如説にこれを修行せんひとは、成仏得道すべきことさらにうたがいなし。しかるに、末代このごろの衆生は、機根最劣にして、如説に修行せんひと...
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お文 出家発心

 当流、親鸞聖人の一義は、あながちに出家発心のかたちを本とせず、捨家棄欲のすがたを標せず、ただ一念帰命の他力の信心を決定せしむるときは、さらに男女老少をえらばざるものなり。  されば、この信をえたるくらいを、『経』には「即得...
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お文  それつらつら人間の

 それ、倩(つらつら)人間のあだなる体を案ずるに、生あるものはかならず死に帰し、さかんなるものはついにおとろうるならいなり。さればただいたずらにあかし、いたずらにくらして、年月をおくるばかりなり。これまことになげきてもなおかなしむ...
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お文 それ八万の

 御文(おふみ)とは、親鸞聖人の八代後の蓮如上人が、全国の門徒の方々へ、仏法をわかりやすく解説して、手紙の形で伝えられたものです。千数百通あると聞いていますが、私は全部知りません。 その中の2~3通を原文紹介します。 今、読んでみ...
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お文 人間界の生

 静かにおもんみれば、それ、人間界の生をうくることは、まことに五戒をたもてる功力によりてなり。これおおきにまれなることぞかし。ただし、人界の生はわずかに一旦の浮生なり。後生は永生の楽果なり。  たといまた栄花にほこり栄耀にあ...
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