国立国語研究所の外来語委員会の言い換え提案第3回中間報告が出た。これを見て、正直「ウーン」となってしまった。
と言うのは、実は私はそんな言い換えではなく、もっと違った意味に一人合点していたのである。道理でうまく理解できないはずだった。(ギャハハー)
外 来 語 | 言い換え案 | 私の一人合点 |
アカウンタビリティー | 説明責任 | 計数機の性能 |
イニシアチブ | 主導 発議 (率先、行動計画) | 強引なリーダー性 |
カウンターパート | 対応相手 (同格者、相手方) | 計数機の部品 |
ガバナンス | 統治 (企業統治、統治能力) | エンジンの点火配分装置の一種 |
コンファレンス | 会議 (検討会議、研究会議、奨励検討会) | トウモロコシ製の○×△ |
コンプライアンス | コンプライアンス | プライヤーという道具の変種 |
サプライサイド | 供給側 (供給重視) | ○×△ |
スキル | 技能 (技術、能力) | 革製品の変種 |
スタンス | 立場(姿勢) | スタンドのスマートな物 |
ステレオタイプ | 紋切り型 (固定観念、画一的) | 立体音響装置 |
セーフガード | 緊急輸入制限 (緊急輸入制限措置) | 安全帯状装置 |
セットバック | 壁面後退 (敷地後退、後退建築) | ヘアースタイルの一種 |
ソリューション | 問題解決 | 未知への遭遇の映画用語 |
ツール | 道具 (手段) | 工具 |
デジタルデバイド | 情報格差 | 有無的単純分割 |
デフォルト | 債務不履行、初期設定 (不履行) | 影 |
ドクトリン | 原則 (基本原則、政策原則) | 将棋倒し |
ドメスティックバイオレンス | 配偶者間暴力 (夫・妻や恋人からの暴力) | ブドウジュースの一種 |
ハザードマップ | 災害予測地図、防災地図 | 非常点滅信号操作案内板 |
ハブリックインボルブメント | 住民参画 (住民参加、市民参加) | 公衆内○× |
パブリックコメント | 意見公募 (公募意見、市民の意見) | 公衆陳述 |
フライオリティー | 優先順位 (優先権、真っ先にすべきこと) | 慣性回転○×△ |
ブレークスルー | 突破 (難関突破、打開) | 破壊通過 |
プレゼンス | 存在感 (存在、展開、軍事展開) | 複数に提供 |
フロンティア | 新分野 (最前線、最先端) | 波打ち際 |
ポートフォリオ | 資産構成、作品集 (投資配分) | 港の○×△ |
ボルトネック | 支障 (障害) | ネジの首 |
マンパワー | 人的資源 (労働力、人材) | 人力車の動力 |
ミッション | 使節団、使命 (使節、派遣団、任務) | 変速 |
モビリティー | 移動性 (移動しやすさ、流動性) | 風鈴的釣り合い装飾品 |
ユニバーサルデザイン | 万人向け設計 (誰にでも使いやすい設計) | 某有名遊園地の景観 |
リテラシー | 読み書き能力、活用能力 (情報活動能力) | 哲学用語の○×△ |
ロードプランニング | 通行課税 (通行課税制度) | 道路建設計画 |
てな具合である。さらに新聞で検討中や言い換え断念を紹介していたのは、
外 来 語 | 検 討 案 | 私の一人合点 |
ユビキタス | 時空自在 | 指が飛んでくる |
オンライン | 回線接続 | 生中継 |
データベー | 情報集積体 | 情報基地 |
フォーラム | 公開討論会 | 勝手なことを言い合う会 |
メセナ | 文化支援 | 自動車の名前 |
パソコンの不具合が生じた時、自分であれこれやっても迷路に入ってしまうのは、実はこの外来語の意味が分からないからということが大きな要因である。だからいつも友人に助けてもらうことになる。いっそ、中国向けのOSであれば漢字表記になっているのでは?、と思ってしまう。
何しろ、外来語を耳にすると、瞬間的に頭の中で漢字に翻訳しようとしてしまう。つまり自分の中で言い換えをしようとするのだが、適当な言葉が頭の辞書に無いものだから、誤訳をしてしまう。英文の説明書を英和翻訳エンジンにかけると、何ともチンプンカンプンな翻訳になる場合があるのと同じである。そうなれば、正しい意味などすっ飛んでいってしまう。
知ったかぶって?外来語を頻発する人や役人を見ると反吐が出そうになる場合がある。「わからん言葉で誤魔化すのか?」と思ってしまうのである。
仏教用語も一般の方には何がなんだか分からないらしい。いえなに、しゃべったり引用している坊主自身が言い換え出来なくてしゃべっているのだから無理もないのである。仏教用語も実は昔々の外来語なのだ。仏教も日本に伝来以来、どれほどの言い換えを試みてきたかは分からない。本当は試みを放棄したのかも知れない。
はっきりと分かるように言い換えれば、今日ほど仏教が誤解されることも無かったであろうと思う。お経が呪文のように理解され、「祥月命日に5分ほどお経をあげてください」などという注文も無いはずである。
阿耨多羅三藐三菩提って、一体どういう意味か?。今の日本人に理解できるように、専門用語を使わずに翻訳するとどうなるのでしょうねぇ。
如来様、阿弥陀様などと擬人化してしまったから、実はとんでもない誤解を招いているのかも知れない。
弥陀の本願 なんてのも意地悪に訊いてみると 弥陀の誓願なのですと答える。弥陀の誓願って? と訊くと、弥陀の悲願ですと答える。弥陀の悲願って?と訊くと、弥陀の本願ですと答える。これじゃ何の解決にもならない。
外来語が蔓延すると、それこそ私のような中古人間にはユニバーサルで無くなってしまう。ついでに言っとくが、外来語というのは一種のファッションであって、状況変化によっては死語になる場合がある。10数年前に覚えた外来語を使っても、もうそんな方法はとらずに、もっと進化した考えで対応している場合もあるので要注意だ。
やたら短縮して使う言葉も、分かったようで分からない。「うぜー」って一体何のこと?。「しかとする」って一体何のこと?。もしかしたら鹿と○○○をすることなのかって?。語源が分からないと何のことやらさっぱり…。
ホームページを作りながらも タスクメニュー ステータスバー ドキュメントアウトライナ アプレット チュートリア などという言葉の意味は分からない。辞書を引く気ににもならないのだから、困ったおっさんである。
旧ホームページからの移転