因果経とは


 佛説因果経について、詳しく解説するつもりはサラサラない。それは皆さんよーくご存じの事だから。と言っても、やはり少しは書かせてもらおう。
 因果経は漢文であるからわかりにくいので、それを和讃として読み砕いたものがある。


南無や本師の釈迦如来   五濁悪世に出現し
説法波羅那にし給えり   その時御弟子の阿難尊
善悪苦楽のその故を    未来来世の我等まで
一一知らしめたまわんと  問いつ答えつ因果経
今この経を和讃とす    後世の菩提を願う人 
老若男女もろともに    唱えて我身に引きくらべ
因果の道理わきまえて   仏道修行致すべし
現在諸人のあさまは    皆これ過去の報なり
六根器量のよき人は    忍辱柔和の果報なり
生れて醜きそのものは   腹を立てたる其むくい
貧乏無福に生るる     慳貧(けんどん)邪見のそしるし
唖聾となるものは     仏法謗ったそのむくい
命も短く子も無きは     殺生したる報いなり
子供男女の栄えるは    物の命を救うゆえ
長命無病のその恵は    慈悲心深き恵なり
福徳円満なる家は     三宝供養の善根よ
利根発明すぐるるは     念仏誦経の御徳なり
愚鈍で無智なる其者は    畜生変化の者ぞかし
下劣で人に使わるは    おいめをきたる報いなり
業病悪病わづらうは    破壊で三宝謗る咎
口中臭く劣なきは     悪口両舌人ことよ
眼病色々病む人は     仏に灯明おしむ故
下賤で人に愧かくは    驕慢懈怠の心より
高位高官備わるは     礼拝恭敬の其功徳
五逆十悪造りなば     無間三十六地獄
此経聴てあらためば    即ち菩薩よ仏なり
此は過去にて現在に    植れば未来の種となる
蓮を植れば蓮の華     見よ極楽に九品まで
因果の道理明らかに    仏に嘘は無きものぞ


 これは本当に仏法なのか。
人は生まれによって貴いのでもなく、生まれによって賤しいのでもない。人はその生き様によって尊くもなり、賤しくもなる。そして、人は皆平等に貴い命を持っている。
と釈迦は仏法を説いたのに。

これは原因と結果という「因果関係」を説明してはいるものの、前世での出来事が現世で現れ、現世での行いが来世に結果とし出て来るというのを説いてはいるものの、ここで言う前世というものは、私のあずかり知らぬ所のことを持ち出して、「脅し」としか言いようがないものである。

 この譬喩が親から子へと代々にわたって伝えて来た。
 そんなことしとったら、○○みたいになるで
という言い方にも現れて来た。


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