パソコン同士のネットワーク接続のコツ


 自宅内のパソコンやプリンターをネットワーク接続しておくと便利なことがある。プリンターをネットワークで「共有」して使い回しておられる方は多いと思うが、複数台のパソコンを繋いで、パソコン間でデーターの使い回しをすると大変便利である。当然ウイルスなどのセキュリティーはしっかり対策がとれているのは前提条件だが。
 しかし、パソコン間の共有の接続には、ちょっとしたコツ(?)があって、初めて設定作業をすると、「できたようで、実はできない」ということがWindows10では起こるのだ。一生の間に数度という作業なので、ちょっと躓くと「八幡の藪」に入ってしまい、「にっちもさっちも」行かなくなってしまう。
 繋ごうとすると「アクセスできません。***に対するアクセス許可がありません。ネットワーク管理者にアクセス許可を要求してください」というメッセージが出るのだ。
 判ったことは、Windows10でのパソコン間のデータやりとりには、具体的には2つの設定をすることになっていた。私自身が忘れないためにも写真入りで作業行程を残しておくことにした。「手取り足取り」の説明がなかなか見つからないので困ったからである。

訪問される側のパソコンの設定のポイント

 訪問を許可するホルダーの設定と、対象をどのパソコンにするかの設定である。この2つを設定しないとできないのだった。
 ネットワーク上には、PC11*** PC22*** PC33*** プリンター ランデスク1 ランデスク2 が[ハブ]や[ブロードバンドルーター]を介してネットワークが構築されていて、外部のネットへも繋がっている状態である。(ランデスクとは、ネットワークで繋がっている外付けハードデスクのことで、データのバックアップに使われることが多い機器)
 今回の例としてはPC22***というパソコンの(E:)を他のパソコンから見たり編集したりできるようにする。

第1段階の設定方法 ポイントは・・・

 エクスプローラーでフォルダーを表示し、(E:)にカーソルを合わせる。
(画像をクリックすると拡大されます。)

 マウスの右側をクリックすると、一覧が表示され、その中の[アクセスの許可]というのを左クリックすると、右側に[詳細な共有・・・・]というのが出て来る。

 これをクリックすると[ローカルディスク(E:)のプロパティ]が開く。この段階では「共有されていません」という表示になっているから、[詳細な共有]をクリックする。

 [このフォルダーを共有する]をクリックし、チェックを入れる。

 画面がしっかり表示されて[共有名]の欄に「E」と入り、[コメント(O):]の欄に入力可能になるので、カーソルを持って行って覗きに来るパソコンの名前(例:PC33****)を書き込むか、もしくはEveryoneと書き込む。因みにEveryoneとは「誰でも」ということ。(特定の者しか使わないネットワークであればEveryoneとしておいた方がラチが良い。)そして[アクセス許可]をクリックすると、

 [グループ名またはユーザー名]にEveryoneが入っているのが表示される。下の欄の[アクセス許可]のところの[フルコントロール]の許可にチェックを入れる。
[適用]をクリックし[OK]をクリックする。

 これで共有ができたように見えるので、覗く側のパソコン(PC33***)からアクセスすると、「アクセスできません。***に対するアクセス許可がありません。ネットワーク管理者にアクセス許可を要求してください」というメッセージが出る。どうしたらよいのか、ここで迷路に入り込んでしまうのであった。

第2段階の設定方法 ここがポイント!

 先ほどの[ローカルディスク(E:)のプロパティ]というところの上のタグに[セキュリティー]というのがあるのでここをクリックする。

 [グループ名またはユーザー名]の欄にEveryoneという表示がない。これを追加することが肝要なのだ。そこで[編集]をクリックする。

[追加]をクリックすると、

 [ユーザーまたはグループの選択]で「選択するオブジェクト名を入力してください」とある。
 ここで何かを選択するのではないかと思い込んでしまうのがアキレス腱なので、ここはキーボードから入力する。先ほどのEveryoneと入力して[OK]をクリックする。

 [ローカルディスク(E:)のアクセス許可]というものが表示され、上の枠内にEveryoneが表示されている。
 Everyoneが選択されて青色バーが重なっている(選択されている)のを確認して、下の枠内の[フルコントロール]にチェックを入れる。ここにチェック入れると他の項目も全てチェックが入る。

 [適用]をクリックし[OK]をクリックする。[適用]と[OK]の両方がある場合は必ず先に[適用]からクリックする。

 [ローカルディスク(E:)のプロパティー]が出て来るので[OK]をクリックする。

 ここで、[ローカルディスク(E:)」のアイコンに「お友達マーク」が表示されているのが判るだろうか?
これでアクセス権も設定できた。

 もう1台のパソコンからネットワークを開いてアクセスするとこんな画面が出て来る。

 クリックして行くと、こんなファイルに到達する。これを他のパソコンから見たり編集したりすることが可能になる。つまりデータの共有できるようになるわけだ。


まとめ

 設定のポイントはセキュリティーを解放する作業がWindows10では必要になっているということなのだ。それだけセキュリティーがしっかり確保されているということかも知れない。
 データの共有は便利だが、この1週間は迷路に入ってさまよいの時間を過ごした。もちろん例によって複数の友人や息子の世話になったのは言うまでもない。
 ここでは「E:」という大きなホルダーを対象にしているが、E:の中の孫フォルダーを選択して設定すれば、そのフォルダーしか共有することができない制限を作ることも当然にできることになるわなぁ。

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